第40回ときめき☆セミナー
“身体性の現象学と当事者研究”
講師:カレル・ノヴォトニ(プラハ大学)
「身体化の主観性」
講師:ドロテ・ルグラン(CNRS)
「語り難いことの軽視:当事者研究に関する認識論的・倫理的考察(レヴィナス、『存在するとは別の仕方で』)」
講師:稲原美苗(大阪大学)
「障害のある身体、健常な形:ファノンとボーヴォワールの対話についてのフェミニズム的探求」
講演内容:
障害当事者が自らの経験について考察し、学として語りだす「当事者研究」が大きな運動になりつつある。この運動はおそらく世界に先駆けたものであり、これから国境を超えて海外にインパクトを与えてゆくことになるであろう。
このワークショップではこの当事者研究を牽引する立場にある稲原美苗氏、ヨーロッパを代表する現象学者のひとりであるカレル・ノヴォトニ、現象学者・臨床心理士であり医療現場での研究歴が長いドロテ・ルグランの各氏をお招きし、当事者研究と身体の現象学とを交差させることで哲学研究が持つ実践的なポテンシャルについて考えてゆきたい。
日時:2013年7月13日(土)13:00−18:00
場所:大阪大学人間科学研究科東館106教室
※どなたでも自由に参加できます。発表は英語で行われます。