第15回ときめき☆セミナー(※終了しました)


問いとネットワーク:
  科学的実践のマイナー性はいかに記述されうるか


【発表者】

 久保明教(日本学術振興会

 渋谷亮(大阪教育大学)
 近藤和敬(大阪大学)



日時:2011年5月27日(金) 15:00−18:00

場所:大阪大学(吹田キャンパス)人間科学研究科・東館303


 ※事前予約は不要。どなたでも自由にご参加ください。

【セミナー概要】

 今日、科学技術をめぐる諸実践は、政治・経済・文化など様々な領域と結びつき、文系/理系という既存の枠組みでは捉えきれない横断性を帯びている。 こうした状況のなか、人文/社会科学における科学技術研究、とくに科学技術社会論(STS)と呼ばれる領域では、自然/社会や人間/モノといった分割をこえて様々な存在者が織りなすネットワークの動態として科学技術を捉える方法論(ANT: Actor Network Theory等)が提唱されてきた。

 本セミナーでは近年のSTSで注目される「マイナー科学」概念(ドゥルーズ&ガタリ)と科学・技術的実践における「問い」という契機に焦点をあて、ロボット開発・受容をめぐる事例研究(久保)、精神分析の成立過程に関する歴史的研究(渋谷)、ANTとドゥルーズ&ガタリの発想を接合する理論的研究(近藤)、に基づき新たな方法論の構築を試みる。


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