山崎 吾郎(Goro Yamazaki)

専門分野: 文化人類学, 医療人類学

キーワード: 身体, テクノロジー, 生政治・生経済, 臓器移植医療, 終末期医療

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学位: 博士・人間科学(2008年9月、大阪大学)

略歴

2012年11月〜現在
大阪大学未来戦略機構 第一部門(超域イノベーション博士課程プログラム) 特任助教

2012年11月〜現在
大阪大学大学院人間科学研究科・招聘研究員

2010年9月〜2012年10月
大阪大学大学院人間科学研究科 特任研究員
※関連プロジェクト(最先端ときめき研究推進事業

2011年6月〜2012年3月
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 招聘教員

2010年4月〜2011年3月
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 招聘研究員

2008年10月〜2009年8月(在外研究、フランス)
École des hautes études en sciences sociales(社会科学高等研究院) ポスドク研究員

2007年4月〜2010年3月
日本学術振興会 特別研究員PD

2007年3月
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程 単位取得退学

2005年4月〜2007年3月
日本学術振興会 特別研究員DC2


非常勤講師

高知大学(2011年〜2012年、「医療人類学」 ※集中講義)
龍谷大学(2011年4月〜2013年3月、「文化人類学」、「グローバル文化論」ほか)
大手前大学 (2010年4月〜2011年3月、「英語表現」)


研究業績

【論文】
(in press)"From cure to governance: the biopolitical scene after the brain death controversy in Japan," EASTS 7(2): 1-18.

2013a「技術とともにある身体:技術的介入と制度に埋め込まれた行為」檜垣立哉編『ロボット、身体、テクノロジー』大阪大学出版会、pp.60-77.

2011e「臓器提供に現われる身体と人格:生経済における贈与論のために」『文化人類学』76(3): 308-329.

2011d「序 身体のハイブリッド」『文化人類学』76(3): 257-266.

2011c「脳死の経験とその正当性」、春日直樹編『現実批判の人類学:新世代のエスノグラフィへ』世界思想社、pp. 141-160.

2011b「研究動向:生政治と統治性の現在」、檜垣立哉編『生権力論の現在:フーコーから現代を読む』勁草書房、pp.217-250.

2011a「臓器移植の生経済(バイオエコノミー)——治療から数の調整へ」、檜垣立哉編『生権力論の現在:フーコーから現代を読む』勁草書房、pp.15-46.

2010「ハイブリッドな秩序と人間の行為」、『Communication-Design』3: 56-65.

2009「からだを提供する/売る:臓器移植の経済」、織田竜也・深田淳太郎編『来たるべき人類学2 経済からの脱出』春風社、pp.167-192.

2008b「臓器移植医療と人体の経済に関する人類学的研究」、博士論文(大阪大学)。

2008a「脳死—科学知識の理解と実践」、春日直樹編『人類学で世界をみる——医療・生活・政治・経済』ミネルヴァ書房、pp. 39-57.

2007「グローバル化の中の移植医療—海外渡航移植者の選択」、浮ヶ谷幸代・井口高志編『病いと<つながり>の場の民族誌』明石書店、pp.181-204.

2006「臓器移植における身体認識—身体の部品化に関する一考察」、『身体と動きの人間学』(ヒューマンサイエンスプロジェクト成果報告書)大阪大学人間科学研究科、pp.55-62.

2005b「映像における『表象の危機』とは何か」、『映像と思想』(ヒューマンサイエンスプロジェクト成果報告書)大阪大学人間科学研究科、pp.72-79.

2005a「匿名の交換と身体の再構築」、『年報人間科学』26: 259-275.

【研究ノート等】
2009「装置」、『Communication-Design』2: 194.

2008b「埋め込み」、『Communication-Design』1: 213.

2008a「エージェンシー」、『Communication-Design』1: 212.

2005「身体の公共性に関する人類学的研究: 日本における海外渡航移植の事例を中心に」2004年度松下国際財団研究報告書。 [pdf]

2003「書評: Lisa Yoneyama, Hiroshima traces: time, space, and the dialectics of memory (University of California Press, 1999)」、『年報人間科学』24: 119-123.

【翻訳】
2013「現れつつある生の形式?」(ニコラス・ローズ)『思想』1066: 303-345.

2013「構造主義の生成変化」(エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ)檜垣立哉との共訳、『思想』1066: 99-129.

2011「強度的出自と悪魔的縁組」(エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ)小倉拓也との共訳、『現代思想』39-16: 170-209.

2010「レヴィ=ストロースと鳥インフルエンザ:潜在的カタストロフィの構造人類学」(フレデリック・ケック)、『現代思想』38-1: 239-245.

【その他の文章】
2013「インタビュー:人類にとって科学技術とは何か?」京都大学グローバル生存学大学院連携プログラム『学際トークCAFE』1: 9-10.

【口頭発表(学会・シンポジウム・国際会議等】
2012c「制度に埋め込まれた行為を考える—臓器移植の事例から」、日本生命倫理学会第24回年次大会、立命館大学(2012.10.27)

2012b "Affection and Economic Action: on the Socio-Economic life of organs," The 11th world congress of the International Association for Semiotic Studies, Naijing Normal University, China (2012.10.7)

2012a "Technological Interventions and Subjectivity: Toward An Anthropology of Robotics for Medicine," Workshop on Robot Anthropology: Emergent Technologies and Questions of Human Sciences," Bielefeld University, Germany (2012.8.3)

2011「臓器の経済に現れる「人格」の考察」、大阪大学最先端ときめき研究推進事業・第9回セミナー「身体のハイブリッド」、大阪大学(2011.1.8)

2010f「臓器移植の人類学からみた生命の経済とその倫理」、公開ワークショップ「バイオエシックスの人類学×社会学」、立命館大学(2010.12.4)

2010e "From cure to Governance: a biopolitical scene aftere the brain death controversy in Japan," The 35th Annual Meeting of the Society for Social Studies of Science (4S), University of Tokyo, JAPAN (2010.8.26)

2010d「現代医療における生命のはじまりと終わりの神話:レヴィ=ストロースと自然の再発明」、超域人類学ワークショップ(Vol.4「レヴィ=ストロースを反復する」)、大阪大学(2010.7.30)

2010c「人格を持たない<身体>の行方: 臓器の経済的調整をめぐって」、第44回日本文化人類学会研究大会、立教大学(2010.6.13)[発表要旨.pdf]

2010b「分科会趣旨説明:身体のハイブリッド」、第44回日本文化人類学会研究大会、立教大学(2010.6.13)[発表要旨.pdf]

2010a「経済と死が交わるとき——脳死論争の閾」、大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」研究プロジェクト「諸価値のコンフリクトと妥協に関する民族誌的研究」ワークショップ・「人類学的批判の再定位にむけて:変容する文脈にどうかかわるか」、大阪大学(2010.2.11), [WS趣旨文.pdf]

2009 "Making the gift economy work: the case of organ trade," Medical Anthropology at the Intersections: Celebrating 50 Years of Interdisciplinarity, Yale University, USA (2009.9.26)

2008「死と贈与:臓器提供における聖なるもの」、 第42回日本文化人類学会研究大会、京都大学(2008.5.31)[発表要旨.pdf]

2007b「擬制(フィクション)としての贈与——臓器移植医療における人体の経済」、京都人類学研究会12月季節例会[共催:大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」、日本文化人類学会関西支部例会]、京都大学(2007.12.15)

2007a「臓器の医療/経済人類学」、第41回日本文化人類学会研究大会、名古屋大学(2007.6.2)

2006「ネットワークと想像力:臓器移植医療の事例から」、第40回日本文化人類学会研究大会、東京大学(2006.6.3)

2005「ドナーの身体をめぐる記述の競合——ドナー家族の語りから」、第39回日本文化人類学会研究大会、北海道大学(2005.5.22)

2004「不可視の制度——臓器移植に関する人類学的研究」、日本民族学会近畿地区研究懇談会・修士論文発表会、国立民族学博物館(2004.3.19)

【研究会等発表】
2013「身体とテクノロジーを介した社会性の創出:医療の経験を問い直す」、第4回「思考様式および実践としての現代科学とローカルな諸社会との節合の在り方」研究会、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(2013.2.24)

2010e「苦悩の経験とその正当性—現実批判の人類学にむけて」、医療人文学研究会、大阪大学(2010.6.23)

2010d「経済と死が交わるとき——脳死論争と現実批判の条件」、大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学」研究会、一橋大学(2010.2.21)

2010c「治療から数の調整へ——バイオエコノミーの人類学」、現代人類学研究会、東京大学(2010.1.23)

2010b「臓器の経済化——「不足という問題」をめぐって」、医療社会学研究会、龍谷大学(2010.1.21)

2010a「臓器移植のバイオエコノミー——「不足」の問題化をめぐって」、生権力研究会、大阪大学(2010.1.14)

2009b「生政治と統治性の現在」、生権力研究会、大阪大学(2009.12.10)

2009a「死のコンテクストと文化論の行方」、大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学」研究会、大阪大学(2009.11.28)

2008b「人格としての人間/資源としての人間——生権力と経済」、生権力研究会、大阪大学(2008.7.24)

2008a「臓器提供における主体とエージェント」、大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学」研究会、明治学院大学(2008.7.12)

2006「脳死をめぐる知識の合理性と非合理性」、神戸大学社会人類学研究会、神戸大学(2006.11.15)

2005b「グローバル化の中の移植医療」、現代医療研究会、早稲田大学(2005.7.30)

2005a「移植医療におけるドナーの位置づけ——「脳死」と人体の医学的利用」、文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「資源の分配と共有に関する人類学的統合領域の構築」、京大会館(2005.7.9)

2004「臓器移植における身体の認識」、ヒューマンサイエンス研究会、大阪大学(2004.2.23)

【依頼講演等】
2010「人間が資源になるとき:人体の医学的利用をめぐる人類学」、京都中ロータリー例会、京都ホテルオークラ(2010.9.6)

最終更新日: 2013/5/8